闇に飲まれて幾星霜。

個人的なアイマス関連の話とか。

Glowing Rock! part.3


はて、さて、続きでございます。
いよいよ後半戦。
ここまでも強い楽曲が続いてきたのに、さらなる加速がP達を襲う。

 

  •  第4ブロック

第4ブロック最初の曲は『Palette』。
ピンクチェックスクールの2曲目、今回がLIVEでは初披露でした。
オシャレなキュート曲ですが、生バンド演奏によりカッコよさも混ざって一粒で二度三度おいしい感じになってましたね。

MVを再現するようなフォーメーションもあったりと華やかで良き。
小日向美穂役の津田美波さんが今回は髪をロングポニーにしてて、ダンスで回ったりするたびにふわりと揺れていたのが印象的。
津田さんのピンチェ愛が感じられるMCも良かったですね。

 

Paletteでカワイイ方向にいったかと思ったら、その次はギターによって刻まれる演歌メロディが。
巴お嬢のソロ曲、『おんなの道は星の道』ですね。
ガッツリのド演歌をバンドで演奏するというなんともロックな展開。

巴お嬢はモバマスの4コマでも昔(ボイスがつくよりも、この歌が作られるよりも何年も前)にライブに演歌で殴りこんでて、なつきちに「ロックだなぁ」と評されていたのを思い出しました。

お嬢ソロのLIVE披露はたしか3回目だったかな?
花井美春さんはやはり群を抜いた歌唱力で、その歌声ひとつでドームを支配してしまってる感がすごかったですね。
6thのナゴヤドームで聴いたときもすごかったけど、今回もやはり頭ひとつ抜けた感がありました。
今回川島さんとの新曲も披露されましたが、今後もどんどんいろんな歌を聴かせてほしいですね。

 

お嬢ソロへの万雷の拍手が鳴り響いたのも束の間、続いたのは少し気の抜けたようなイントロとお声。
でも会場のボルテージは急上昇。
そう、始まったのは星輝子のソロ曲『PANDEMIC ALONE』!

この曲をLIVEでやるのは5thSSA以来、自分が現地で聴けたのは5th大阪以来ですね。
大阪の地で、大阪出身の松田颯水さんが再び歌ってくれるだけで胸が熱い。
さっつんの胸熱の話は勿論この曲だけじゃないんですが、まぁ本番はDay2に置いておきましょう。

PANDEMIC ALONEはやっぱり豹変する瞬間に、こちらもテンションのスイッチが入りますね。
5thの時よりもさらに磨きがかかったシャウトだったように感じました。
ヒャッハーとドラムのドコドコで本能的な部分を刺激された感じになって、この曲の間は理性がどっか飛んで行ってた気がします。
Rock公演の中にあっても、やっぱり一段強い。
バンドの演奏もひと際映えていたように思います。

 

本能を揺さぶるように激しく燃えた後に来たのは、クールに燃ゆる『Max Beat』。
歌唱メンバーはオリジナルの二宮飛鳥役の青木志貴さん、松永涼役の千菅春香さん、大和亜季役の村中知さんに加え、種崎敦美さんと新田ひよりさんのキュート勢が入る形に。

この曲もここがLIVE初披露でしたね。
種崎さんと新田さんがクール曲に入るのは珍しいですが、おふたりともカッコよかったなぁ。
自分はもともとクール系が好きなんですが、かわいい寄りの人がクールにキメるのも好きなのでこの編成は大好物でした。

たしか村中さんがセンターで歌ってたと思うのですが、振り付けの中で敬礼してたように見えたのが面白かったです。
大和亜季をイメージしてのものと思ったけど、実際にその振りをしてたのが村中さんだけだったかが見れてなかったので次に見れたらちゃんと確認したいポイントのひとつ。

 

青く燃えた後に始まったのは『Fascinate』。
この曲も今回期待が高かった曲のひとつですね。
歌うは勿論VelvetRoseのおふたり。

VelvetRoseはその実装時こそ電撃的な登場(新規加入アイドルかつボイスあり&歌持ちという破格の待遇)ゆえに古参Pからは賛否あったようですが、1年の時を経た今となってはすっかり定着した感がありますね。
今回のLIVEでもこの曲が本命の方も多く参加していたのでは。

実装から約1年、その高まった期待に応えるパフォーマンスだったと思います。
佐倉さんの歌唱力、関口さんの声量、そのどちらもが曲の力強さと相まって魅せてくれました。
おふたりともしっかりとキャラになりきっての歌唱でしたが、やはり関口さんの千夜ちゃんっぷりが印象に残ってます。
笑わず、生真面目に、でも精いっぱいの力で歌う様子がとても良きでした。

 

そして――

 

Fascinateの重厚な演奏が終わり、ドームが歓声に沸いたのも束の間。
暗闇の中でスポットライトがキーボードの方に当たり、聞き覚えの無いイントロ演奏が始まる。
初めて聴くイントロでした。
が、曲調から「ついに来たか?」と思って、手は蘭子と飛鳥のライトを準備していました。
果たして、特殊イントロが終わって「覚醒(めざめ)た運命が――」のフレーズが歌い上げられた瞬間に自分があげた声はこの日一番だったと思います。

 

『双翼の独奏歌』!


【デレステMV】双翼の独奏歌(オリメン)

 

この曲については、待望、という単語では言い表せないくらいに待ち望み期待していました。
双翼の独奏歌がデレステ内で公開されたのは2017年の8月後半。
奇しくも、シンデレラガールズ5th LIVEツアーの千秋楽、SSA公演が終わった翌週のことだったと思います。
ちょうど5thツアーの千秋楽にて飛鳥役の青木志貴さんが蘭子の『華蕾夢ミル狂詩曲~魂ノ導~』をメドレー内でカバーして歌われており、ゆくゆくはダークイルミネイトとしてのユニット曲なんかも来てほしいなと思っていた矢先のことだった記憶。

そうして実装された双翼の独奏歌は、荘厳で期待を遥かに上回るカッコよさでMVも素晴らしく、蘭子が好きそうなものをストレートに叩き付けてくれた百点満点の曲でした。
ソロも含めて、蘭子の歌っている曲で今はこの曲が一番好きです。
5th LIVEが幕を閉じた直後でしたが、この曲をLIVEで聴ける日が楽しみで仕方ありませんでした。
5thの千秋楽で6th LIVEは発表されていましたが、早くても1年は先だろうなと思いつつ期待せずにはいられませんでした。

が、残念ながら6th LIVEの出演者が発表された時、メンバーには内田真礼さんは含まれていませんでした。
6th LIVEへの期待が高まる一方で、蘭子P的にはやはり落胆は隠しきれませんでした。
サプライズ出演の可能性はゼロではありませんでしたが、シンデレラのLIVEでは5th以降はサプライズ出演を避ける方向に舵を切ったようだったため、この年に双翼の独奏歌が披露されることは無いだろうと察せられました。

迎えた6th LIVEの4公演はどれも最高で、燃え尽きるほどに楽しみました。
初出演の方、初披露の曲、共に多くて本当に楽しかったです。
楽しかったからこそ、この場に、真礼さんが、蘭子がいてほしかったなと心の片隅では思ってしまいました。
そうして7thに願いを託しながら、2018年は幕を閉じました。

明けての2019年、4月。
7th LIVE開催の告知と開催場所が発表。
5月、各公演のテーマが発表され、大阪公演が『Glowing Rock!』と評したRockがテーマの公演になることがわかる。
双翼の独奏歌が歌われるとしたらこのRock公演しか無いだろう、と思いました。
そして7月、大阪公演の出演者が発表。
その中に内田真礼さんと青木志貴さんの名前があった時の自分の喜び様は、筆舌に尽くし難い。

双翼の独奏歌が世に出てから、この時点でも約2年。
大阪公演まではさらに半年以上先。
それでも、約2年半の時を経ても、「その時」が来ることがとても嬉しく待ち遠しくなりました。

その後、無事に大阪公演のチケットを自力で確保。
千葉公演をLVで楽しみ、名古屋公演を現地で楽しみ、着実に待ち望んだ日が近付いていく。
そして大阪公演の2週前、発券したDay1チケットの席はアリーナ席でした。
シンデレラガールズのLIVEは2nd以降何度も自分でチケットを確保してきましたが、いつも席の運は良くなくて自力でアリーナ席を引いたことはありませんでした。
初めて自力でアリーナ席が引けたこともさることながら、双翼の独奏歌が初披露されるであろうその時をアリーナ席で見届けることができると思うと、その喜びはひとしおでした。

そうして2年半の想いが積み重なった上で7th大阪公演を迎えることになったのですが……
一方で、双翼の独奏歌は3分22秒と短めの曲です。
2年半待ち続けた、3分22秒。
その時を迎えたら、自分はどんな感慨を抱くのだろうと思っていました。

 

「覚醒た運命が――」
そのフレーズとともに、ステージの左右に離れた場所に立つ真礼さんと志貴くんがスポットライトで照らされる。
その足場は徐々にせり上がり、小さな個人用ステージのようになる。

その光景、その演奏、そして歌、全てに歓喜して興奮する自分と、待ち望んだ光景が現実のものと捉え切れていない自分が混在しているような感覚がありました。
同時に、一秒たりとも見逃したくないという思いも湧きあがりました。

「今放つ、“双翼の独奏歌”――」
そのフレーズが歌い上げられた頃に、ようやく実感が追い付いたらしく涙が浮かび上がるのを感じました。
間奏の間には、ステージ向かって左側に立つ真礼さんと右側に立つ志貴くんに合わせて、蘭子ライトを左手に、飛鳥ライトを右手に持つ程度の思考はできていたなと思います。
(自分のDay1の席はステージ中央から少し左寄りの位置だったため、真礼さんがある程度近くで見届けられたのは本当に幸運でした)

双翼の独奏歌の曲名を表すように、離れた位置でそれぞれの独唱のように歌われるのだけど、重なり合う歌声が2人の絆とお互いへの信頼を感じさせる、そんな歌唱だったと思います。
たとえ距離が離れていようともその絆は断ち切られることはなく、それぞれの片翼を合わせて双翼となる――そんなドラマが、目の前で繰り広げられていると感じました。

他のどの曲でも、演者の方々はキャラクターを感じさせるために想いを込めて演じてくれていると思います。
ただ、この曲だけは自分の想い入れがひと際強く、ステージや歌の構成に蘭子と飛鳥の関係との関連性を強く感じ、一層涙腺を刺激されました。

曲も半ばに差し掛かり、始まるセリフのパート。
交互に応酬される、蘭子と飛鳥のセリフ。
個々に歩んできた2人が邂逅する。
「“双翼の独奏歌”」
このセリフが重なった時の感情を、何と言い表せばいいのだろう。
心の奥底から震えるような、この瞬間を待ち望んでいたのだという感慨が、言葉にならない想いが渦巻きました。

だけど同時に、自分の中の冷静な部分は曲の展開から「終わり」が近いことに気がついてしまいました。
3分22秒は――あまりに短い。

落ちサビの独唱パート。
きっとUOも折られていたと思うのですが、自分の意識には入っていなかったと思います。
「終わってしまう」という思いと、「終わらないでくれ」という物悲しさと、「完成を見せてくれ」という期待が綯交ぜになりました。

そしてラスサビ。
曲とともに自分の中の熱狂も最高潮に達する。
「今放つ、“崇高(たけ)き聖譚(オラトリア)”――!」
最後のフレーズ。
重厚で荘厳なアウトロ。
ラスト、蘭子と飛鳥のそれぞれのポーズでキメるお二人。
沸き起こる歓声。
自分の声も、その歓声の一部となって溶けていきました。


ここで第4ブロックが終了となり一旦MC休憩を挟むのですが、双翼の独奏歌の直後が休憩タイムで良かったなと心底思います。
受け取った情報量と自分の中で生まれた感情の処理が追い付かず、次の曲が始まっていたらほとんど頭に入らなかったと思います。

ただ、終わったのだなということだけを実感していました。
2年半待ち望んだその時間は、最高の形で実現してもらえたのだなと。
そこには感謝しかありませんでした。


Day1のここのMCパートは残念ながら真礼さんが登壇されず初披露の感想はここでは聞けなかったのですが、志貴くんが語ってくれた「話しかけようと、下から覗き込むように近付いてきた真礼さん」の話とか面白かったですね。
Day2ではおふたりそろって登壇してくれたので、おふたりの絡みはそちらでのお楽しみに。

演目としてはこの後に最終ブロックがあるのですが、ここで一旦クールタイムを挟めたおかげで最後まで全力で楽しめたように思います。
自分にとっての待ちに待ったメインイベントは一旦終了したのですが、だからといって続く楽曲が色褪せたりしないのがシンデレラガールズの層の厚さ。
この厚さこそがシンデレラガールズ最大の強みじゃないかなと、自分は思っています。

 

――そんなところで、今回の感想書き出しは終わり。
このブログを書こうとした最大の動機である双翼の独奏歌についてようやく書けたので、ひとつの達成感は得ました。

なんとか次でDay1の感想を終えて、Day2も2回ぐらいでまとめられるといいな、と思います。